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リアル バターケース 発売中
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バターのためのバターケースを
バターを使う人のためのバターケースを

― リアル バターケース 開発コンセプト(page 2) ―
   
 

4 * 木の利点を生かしつつ、欠点を克服する


木のデメリットを補うため、
木ではない、ちがう種類の素材をさがしました。

検討の結果、バターを置く底板をステンレスにしました。
バターと木が直接に触れることがありません。

また、ステンレスの底板は、取りはずせるようにしました。
水洗いはもちろん、食洗機や高温のお湯で洗うことができるので、
木のバターケースをいつも清潔に保つことができます。

  sub-article
本文中の⇒と対応しています



⇒ ステンレスは、キッチンウェアやシンクなどでおなじみの素材、18-8ステンレスを採用。通常の使用で錆びることはありません。


 

5 *バターナイフについて


スクエアクラフトのバターケースには、バターナイフは付いていません。
ナイフを差しこむスリット(切り込み)や、置き場所もありません。

ちなみに、木のバターナイフは、きっと作らないでしょう。
バターナイフは、お好きなものをお買い求めください。
食後、そのつど洗うことをおすすめします。
これもweb検索で恐縮ですが、
「バターナイフ 洗う」で検索してみてください。
使ったままのバターナイフをケースに入れることが、
好ましいことではないことが、理解していただけると思います。

たしかに。売られている大半のバターケースに、
ナイフのためのスリットがある。
ということは、スリットがないと、商品が売れないのかもしれません。
現実として、ケースの材料の切れはし、端材を使えば、
バターナイフを安く作れる。
それを売れば、売上げに貢献することでしょう。

「消費者の要望に応えるのが、クラフトマンの仕事だ」
そう思い、バターナイフを作るべき、
ケースにスリットをいれるべき、と考える自分がいる一方で……。
「消費者に良心で応えるのも、クラフトマンの役割だ」
そう思い、木ではバターナイフを作らない、
ケースにスリット、ナイフの置き場所をつくらない、と考える自分がいます。

そして、厳密に考えた上で……作らないことにしました。
ことなかれ的に作らない、わけではなくて。
決意を持って、スリットを入れない、バターナイフを作らないことにしました。



⇒なぜ、バターケースにスリットなのか?われ考えるに、マーガリンの容器の名残なのではないかと。薄いプラスチックの容器のアレです。ネオなんとかとか、なんとかソフトとか、そういうやつ。このテのものには保存料が入ってるから、バターナイフを入れっぱなしにしても、パンくずが入ろうとも、よほどでないかぎりカビません。そもそもバターには、水分もたんぱく質も炭水化物も含まれてます。純粋な油ではないので、成分的に安定してません。だから、塩を加えて保存性をあげる。以前、バターは有塩がメインであったのも、そのためです。スリットにかんしては11/01/25の安曇野クラフト日記「バターケース比較文化論」でも書いていますので、よろしければ…。

⇒バターナイフを洗うか?洗わないか? ネット検索すると興味深い。さしずめ「バターナイフ論争」って感じ。夫婦ゲンカの火種になるケースも。「あなたは無神経すぎる!」とか「オマエは几帳面すぎて困る」とか。「バターナイフ離婚」とか、ほんとにあったりするかも。11/01/27の安曇野クラフト日記「バターナイフ相談室」では、バターナイフについて自分なりの考察を書いています。ぜひお読みください。













⇒スリットやバターナイフの置き場所を作ることは、むずかしいことではない。短時間の加工で、付加価値を生んでくれるなら、やったほうがいいんでしょうね。それでも、スリットなしでいきます。買ってもらえるんでしょうか…。内心、不安になることがあります。それでも勇気をだして!

 

6 * 「機能がないこと」も「機能」である


バターと使う方の日常の生活と動作をイメージして、
必要な機能を付け加え、不要な機能を省いて設計しました。
そして、飽きのこない、シンプルなデザインでパッケージしました。

「バターのためのバターケースを」
「バターを使う人のためのバターケースを」

それが、スクエアクラフトの木のバターケース、
「リアル バターケース」のコンセプトです。


⇒リアル バターケースの「リアル」って?
ご存じ、英語の「本当の、本物の」の意。
そして、スペイン語では、realは「レアル」と呼ばれます。意味は英語と同じ「本当の」とも訳されますが、「王立の、王様の」の意味もあります。
 

7 * 3年間の構想と試作の結実


ここまで3年間。バターケースに思いをめぐらし、構想を練りました。
そして、2010年の夏にひらめいたアイディアをもとに、
試作をくりかえしました。
その結実がスクエアクラフトの「リアル バターケース」。
同年12月21日の冬至の日に完成をみました。⇒

バターケースは、すでにあまたの工房、
たくさんの作家による商品が売られています。
このページをご覧のみなさまも、バターケースを探している最中でしょうか?

スクエアクラフトの木のバターケースも、
その候補にしていただけると嬉しいです。
価格を考慮しなければ、理想のバターケースであると自負しています。

もしかして。
同じアイディアのもの、類似商品が出てくるかもしれません。
そうなれば、それで構わない。
そのことが一職人として私を勇気づけてくれるでしょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

川原カズキ/スクエア クラフト ファクトリー(2011/01/20)
 







⇒なぜバターケースを作ることにしたのか?その原点と思い、そして開発の経緯については10/11/29の安曇野クラフト日記「非の打ちどころ」で書いています。それでも語り尽くせぬ、といったところです。


 
article index
▼クリックで記事内を移動します
1. バターケースについて、お伺いします
2. なぜ、木でバターケースを作るのか?
3. 木だからいいことづくめ、とはいかない
4. 木の利点を生かしつつ、欠点を克服する
5. バターナイフについて
6. 「機能がないこと」も「機能」である
7. 3年間の構想と試作の結実
リアルバターケースのくわしい商品説明はこちら ≫

 
   

バターのためのバターケース
バターを使う人のためのバターケース

 

リアル バターケース
 

ひとつひとつ
いろんな木で作っています。
どうぞ、ごらんください。

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パティ450バターケース
パティ450バターケース


スクエアクラフトファクトリーの「pattie450」は
カルピスバターや発酵バター、低水分バターなど、
450gサイズの業務用バター、ポンドバターのために
デザインされた、木製のバターケースです。

ボトムに配されたアーチで、容器がワン・ハンドで持てる。
皿型のバターケースは「持ちにくい」
という難点を解決してくれます。

皿型だから、バターがナイフで切りやすい。
削って使っても、深底のバター容器のように、
薄くなると削りにくくなる、なんてことはありません。

“バターケースの未来形”をコンセプトに、
多様多彩な曲線、曲面を有機的に組み合わせたフォルム。

日々の朝食、パンづくり、休日のお菓子づくりに、
「pattie450」がすてきなシーンを加えてくれるでしょう。





パティ450バターケース

 

くわしい「パティ450バターケース」の商品説明は
こちらをごらんください ≫


「パティ450バターケース」の開発ストーリーも
ぜひ、ごらんください ≫




 

 
  パティ・シリーズに200g用のコンパクトサイズ登場  

パティ・スタンダード・バターケース


パティ・スタンダード バターケース
  「パティ・スタンダード」は、
スーパーなどで市販されている200gサイズや、
エシレ・バターなど、欧米からの輸入バター
250gサイズを保存するための木のバターケース。

「パティ450」と同じデザイン・コンセプトで、
サイズをコンパクトにしました。

パティ450より、高さを抑えて、長さを短くしました。
曲線はつよめにして、より、丸みを持たせて。
ちょっと、かわいらしいテイストです。

容器を持ちやすい、底部のアーチ構造、
18-8ステンレスの底板、密閉性の確保など、
便利さ、性能は、パティ450と変わりはありません。

「普段づかいのバターを、特別なバター入れに」
日々の食卓の上に、お好きなパンのそばに、
いつも置いていただきたい、という気持ちで作りました。

pattie standardの商品説明へ ≫
 
パティ・スタンダード・バターケース

 

  

 
  バターをカンペキに保存します  
true butter case
トゥルー バターケース
  トゥルー バターケース

 トゥルーバターケースの商品説明をみる ≫

 

バターが冷蔵庫の空気で酸化しないよう、
密閉できる木のバターケース。

大切なバターを清潔に、フレッシュにキープ。
価格もリーズナブルでお求めやすいようにしました。

こちらのバターケースには、
200gのバターが入ります。
 
  

                                       
  【Link】バターケースについての工房内リンク

スクエアクラフトのバターケースを
ご覧いただき、ありがとうございます。

バターケースをお探しの方のなかには、きっと、
『こんな小さな箱が、どうしてこんなに高いの?』と、
値段の高さを嘆かれている方も多いかと思います。

たしかに、バターケースは、小さな箱です。
でも。
小さなものであれ、大きなものであれ、
かかる手間には、変わりがありません。

しかも。
作ってみて、わかることですが。
バターケースという箱は、単なる木の箱より、
難易度がワンランク、いや、数段も高い、木の箱です。


web検索でこのサイトにお越しになる方のなかに、
「バターケース 自作」というキーワードから
お越しになる方がいらっしゃいます。

バターケースに、木工に関心を持たれていること、
とても、うれしく思います。

だだし。
自作は「たぶん、うまくいきませんよ」と
申し上げておきます。

左のリンクから記事を読んでいただければ、
バターケースが、いかに難易度の高い木工品であるか、
ご理解いただけるかと思います。

かくいう私も、もっと単純に考えてました。

難しいからこそ。
この小さな箱に取りつかれたかのように、
いろんな工房の、いろんな作家が、
腕によりをかけて、作っています。

もちろん、わたくし川原カズキも、
そのうちのひとりです。

 
 
                                       
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